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ゆとり教育と「世界に一つだけの花」。そのころからの影響

この曲は2002年のSMAPのアルバム、
Drink! smap!」に収録された曲で、
後にシングルカットされ300万枚以上売れる大ヒットを記録した。
 
僕はもともとSMAPの大ファンで、このアルバムも大好きで聞いていた。
しかしシングルカットされたころ、違和感を覚え始めた。
SMAPのファンでもないクラスメイト達がこの曲を絶賛し始めていたのだ。
表には出さないが内心ちょっとひねくれていた僕は、
「こいつら急に何言ってんの…」と冷めていた。
 
当時僕はこの曲が好きではなかった。
というか、評価されている部分が
「No.1じゃなくてもいい、もとから特別なオンリーワンなんだ」
というメッセージで、僕はそのメッセージが
あまりにも当たり前過ぎるだろうと思えていたからだ。
 
大人たちも何かに目覚めたようにこの曲を絶賛し始めていて、
違和感しか覚えなかった。
 
正直言うと真面目に生きていたわけではないが
こういう集団が共感しあい広まっていく現象には
嫌悪感が表れて堪えられなかった。
 
実際この頃から、日本人の意識は
低俗で軽薄なものを肯定するようになっていった。
そこへの反発心から僕は堅苦しい考え方を
するようになっていったのかもしれない。
 
上の行は世界に一つだけの花とは直接的には関係ないが、
自分らしくあること=性格が最低でも否定しない個性という詭弁
を作り出していることつながっているであろう。
 
 
自分の好きなように生きていい、
それは素敵なメッセージだ。
しかし他人を卑下、否定し日常的に民度の低い言葉を発している
若者がどれほどいるだろうか。
90年代からそれはあるのだがネットの普及からか
あまりにも多くなったように思える。
しかもそれを当たり前に肯定し悪いことだとは思っていないのだろう。
 
 
人間には集合意識というものがあると日常的にも
時代を眺めても感じることがある。
その意識を組み上げている物とは何か。
思いや行動、人間の所作すべてが影響し合っているだろう。
しかし一番気を使わなければいけないのは、「言葉」だろう。
 
 
「はじめに言葉があった」
と聖書に書かれているという。
これは一つの真実だと思う。
言葉とは思いであり音でもありシンボルでもある。
ネットで誰にあてるでもなく悪口が書かれていても視界に入るだけで
心地悪くなるだろう。
 
それだけ言葉には影響力がある。
目に見えるもの、聞こえるものしか信じない人間でも
それくらいはわかるだろう。
 
 
さいごに、
好きに生きればいい、ということを肯定する人へ。
この曲を聞いてみてほしい。
 
玉置浩二/しあわせのランプ
 
「好きなことをやっていきなさい」
というメッセージがあるが、
この歌を聞くと、不思議とその先の
自分の背中が見えるような気がする。
 
好きなことをやっていく、それはどんなに壊れても、
傷ついたり傷つけても、自分で学んでいくのだから。
ありのままでいいんだから。
 
 
 
(SMAPや楽曲の批判をする意図はありません。あのころから人々は考えが変わっていったと思います。
それをどうとらえるのかは人それぞれですのであくまで一人の感じたこと、意見として。)